こんばんは、しいです。
テレビ朝日開局65周年記念作品Believe(ビリーブ)最終回が6月20日に放送されました。
今回は8話のあるシーンの考察を記事にします。
夫婦のシーンはドラマにとって必要だった。
狩山陸の「帝和建設」の建設現場崩落事故で実刑判決を受けた後、真実を追う逃走劇とその妻狩山玲子の働く病院と妻玲子のがん闘病についてがメインのストーリーでした。
放送後8話の夫婦のシーンについてSNSで「何かありそうで何もなかった」と言われています。リアルタイムで視聴中私も事件を解決するための何か糸口があるのではないだろうか?と期待していました。
・8話…途中 何がしたいの?奥さん なんかダラダラ つまんない
最終回を見て、あの夫婦のシーンは命の先が短いと感じていた玲子にとっては必要な時間だったと感じました。事件の真相を追う狩山陸が警察に再び捕まってしまう前にもう一度会いたかったんだと思います。
夫婦のシーンの玲子側の気持ちを勝手に考察
このドラマは事件を解決することもですが、夫婦のやりとりも多くありました。玲子はなんだかんが言って陸のことを愛していた。
刑務所から逃げ出した陸を捕まえられるのは玲子だけ。玲子は陸を信じていたし、やり遂げて欲しかったが、自分の命の短さを考えると刑期を待つことができない。
待てない。
なので自宅でかくまうフリをして交渉して夫婦で話す時間を獲得した。いつ警察が乗り込んでくるかわからない状況の中だけどきっと最後の夫婦の時間。
玲子は許された時間で前からして欲しかったこと、自分たちの家の設計図を書いてもらう。これをしてもらおうと思った。
いつも口喧嘩っぽくなってしまっていたけど。本当はこういうやりとりをしたかった。
もしかしたら彼が刑期を終えるまでに生きているかもしれない。
玲子は陸とどのように時間を過ごしたかったのか?
・シンプルな対話や思い出話をすることで、深いつながりを感じたかった。
【心のこもった会話】
・感謝の気持ちや愛情を伝えること、未解決の問題を解消することが重要。
【日常の小さな喜びを共有する】
・ 一緒に食事をする、映画を見る、音楽を聴くなど、日常の小さな喜びを共有することで、ポジティブな時間を過ごすことができる。
玲子にとっては意外と幸せな時間だったと思います。余命を宣告されたことでこの時間を持つことができました。いつも橋のことばかりの陸とやっと話ができた感じだったでしょう。
以下は、終末期の方がご家族とどうすごしたいか?をまとめたものです。この中でも「質の高い時間を共有する」「心のこもった会話」「日常の小さな喜びを共有する」が玲子の心情に当たると考えられます。
・質の高い時間を共有する: 物理的な活動が制限されることが多いため、シンプルな対話や思い出話をすることで、深いつながりを感じることができます。
・心のこもった会話: 感謝の気持ちや愛情を伝えること、未解決の問題を解消することが重要です。これにより、心の平穏を得ることができます。
・日常の小さな喜びを共有する: 一緒に食事をする、映画を見る、音楽を聴くなど、日常の小さな喜びを共有することで、ポジティブな時間を過ごすことができます。
・スピリチュアルな活動: 宗教的な儀式や祈り、スピリチュアルな活動を通じて、心の支えを得ることができます。
・ホスピスケアや専門家の支援を利用する: ホスピスケアやカウンセリングなどの専門的な支援を利用することで、家族との時間をより有意義に過ごすことができます。
玲子のその後について
SNS界隈ではあのシーンは何だったんだ!と言われていますが、やはり玲子にとっては必要だったと思います。
その後の玲子については最終回ですでに他界していることがわかりました。
陸とのあの時間を宝物にして残りの時間を過ごせたのかなと考えます。
もしかしたら、陸が設計した家を建ててそこで奇跡的に病気もなおった玲子が待っているのではないか?と期待したことも事実です。
そうはいかなかったですね・・・。
残された陸にとっても大事な時間だった!
陸は玲子が作ってくれた時間を過ごせたことでもう一度警察へつかまり裁判挑むことができた。そして刑期を無事に終えることができたと信じています。
以下は終末期の方が家族と過ごすことの大切さについてまとめたものです。
最後に:玲子にかけがえのない時間をくれてありがとう。陸に再出発の機会をくれてありがとう。
1話から結構好きな作品でした。出演者の方も好きな方が多く、見ごたえもたくさんありました。
終末期ケア専門士という視点・仕事柄お看取りの場面を経験する視点でこのシーンの意味をじっくり考察することができました。
この作品にここまでの設定があったかどうかはわかりませんが、私的には上記のようなことで意味があったと考えることにしました。
もしかしたら同じ考えの方いるかなー?どちらでもいいでのですが、もしいらっしゃればうれしいです。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。