こんにちは!しいです。
施設看護師をしていると、親もしくは配偶者を施設に入所させてしまうことをものすごく悩まれている方に出会うことがあります。
今回は、施設に預けることについて自分の考えをお伝えしたく記事にしてみました。
リアルタイムで入所について悩まれている方や近い将来入所について考えないといけないというご家族の方に読んでいただいて少しでも選択のお役に立てたらいいなと思います。
是非、最後までお読みください。
親や配偶者を介護施設に預けることに抵抗を感じる理由
親や配偶者を介護施設に預けることが後ろめたい理由は、以下のようなものが考えられます。
責任を感じる
親を介護施設に預けることで、自分が親の面倒を見なくてもいいという責任から逃げているように感じ、罪悪感を感じる場合があります。
無関心だと思われる
親を介護施設に預けることで、周りの人から「家族の面倒を見るのが当たり前なのに、なぜ預けてしまうのか?」と無関心だと思われることを恐れる場合があります。
施設でのケアの質に不安がある
施設でのケアの質に不安がある場合も抵抗を感じる理由のひとつです。自分がケアをすることで、より良いケアを提供できると感じている場合もあるでしょう。
親との別れを想像すると辛い
親を介護施設に預けることで、親と離れ離れになることを想像すると辛いですよね。家族が一緒にいることが当たり前だった生活が変わることに不安を感じることもあるでしょう。
これらの理由から、親を介護施設に預けることに抵抗を感じることがあるかもしれません。
施設に親を預けることは悪か?
ちょっと乱暴なタイトルになってしまいましたが、本当に施設に親や家族を預けることはよくないことなのでしょうか??
介護施設に親を預けることが悪いとは一概に言えないと考えています。親が家族と離れて過ごすことになり、孤独感や寂しさを感じることもあるかもしれませんが、介護施設には専門的なケアを提供するスタッフがおり、安全な環境を整えています。
介護施設に預けることがよくないかどうかは、家族や親の状況によって異なります。例えば、家族が介護をすることが難しい状況であったり、専門的な医療や看護が必要な場合には、介護施設に預けることは適切な選択となることがあります。
しかし、親が自立した生活を送りたいと願っていたり、家族と過ごす時間を大切にしたいと望んでいる場合には、介護施設に預けることが適切な選択であるかどうかをよく考える必要があります。要介護状態の親を自宅で見ることを等選択をした場合も、ある程度の覚悟と責任が必要だと感じます。
親を介護施設に預けることについて、個人の価値観や家族の事情によって異なるため、悪いとまとめることはできません。家族で話し合い、親の幸せや健康を考え・ご自分のことや人生設計などをよく考えた上で、慎重に判断することが必要です。
家族で介護をすることが困難な場合のリスクとデメリット
専門的な介護が必要な場合のメリットと選択肢
介護が必要な場合で、高度な医療やケアが必要な場合には、介護施設に預けることが適切になることが多いです。介護施設には、介護職員が専門的なケアを行います。医師や看護師による医療的なケアやリハビリテーションプログラムなどが提供されます。また、食事や入浴などの日常生活のケアも行われます。
介護施設の種類も選択肢があります。例えば、療養型(現在は介護医療院と言われています)と言われる部類は病院になりますので医師や看護師が中心となって状態を管理します。最期まで医療を提供してほしいと望まれてる場合はこちらをお勧めします。また、高齢者介護施設では、認知症など高齢者特有症状のケアを受けられるよう、専門的なスタッフが支援しています。看取りケアに対応・医療やリハビリの提供に関しては施設によって対応が違いますので入所前に確認が必要です。専門的なケアを受けることができ、家族の負担を軽減することができます。しかし、介護施設に預けることが最善の選択肢であるかどうかは、個々の状況に応じて慎重に検討する必要があります。
親と家族の幸せを考えた上での介護施設の選び方
親を介護施設に預ける際には、親や家の両者が幸せになることをに考えることが大切です。介護施設を選ぶ際には、まずは親の状態やニーズに合った施設を選ぶことが必要です。施設のサービスやプログラム、スタッフの質なども、選ぶ際には重要なポイントとなります。
また、施設の場所や周辺環境も考慮しましょう。よく行く場所の近くにある施設があれば、利用しやすくなります。交通アクセスが良い場所にあるかどうかも重要です。
そして、施設の雰囲気や人間関係も大切なポイントです。住みやすく、安心して暮らせるような雰囲気の施設を選ぶことが望ましいです。スタッフの対応や入居者同士のコミュニケーションなども、選ぶ際には重要な要素となります。
入居するご家族が穏やかに生活できるように、介護施設の選び方には慎重に検討することが必要です。
介護施設に預けることに対する悩みと不安
家族との別れや孤独感に対する不安
ご家族を介護施設に預けることは、家族との別れや孤独感についての不安を抱える人も少なくありません。しかし、介護施設に預けることで、ご家族が穏やかに生活を必要なケアを送ることができる場合もあります。
介護施設では、専門的なケアを受けることができるため、ご家族の健康状態が改善する場合もあります。例えば、認知症の方の症状は様々ですが、職員の対応を統一することで精神状態が安定する場合があります。また、施設内での社交的な活動や、入居者同士の交流があるため、孤独感を解消することもできます。
また、家族が介護を続けることで、肉体的・精神的な負担がかかり、家族間のストレスや緊張が高まることもあります。介護施設に預けることで、家族の負担を軽減し、家族間の関係を改善することもできます。
ただし、親との別れや孤独感に対する不安は、決して無視できないものです。介護施設に預けることを決断する前に、入居されるご家族の気持ちをしっかりと受け止め、納得できる決断をすることが重要です。認知症や寝たきりになってしまってご本人の意向を確認できない場合は、元々の性格やお元気な時にどんなことを言われていたか?などを参考に想像してみてください。また、介護施設に預けた後も、家族が定期的に訪問し、コミュニケーションをとることで、ご家族の孤独感を軽減することができます。
介護施設に対するイメージ
親を介護施設に預けることに対するイメージや偏見があることがあります。例えば、介護施設は汚い、ケアが行き届いていない、スタッフは無愛想などといった思い込みがあるかもしれません。私は、障害者の介護施設も高齢者の介護施設も経験しましていますが、スタッフは若い職員だけでなくバランスよく年代がバラついている割には、和気藹々と明るい雰囲気のところが多いように感じます。
また、介護施設は、トイレ介助・おむつ交換や入浴・食事介助をすることから汚いイメージもあると思います。そのイメージがつかないように清潔に見えるように結構頑張っています。ケアが行き届いていないかどうかは、職員の人数やその時の入居者さんの状態によると思います。
ただ、どこまでを求めるのか?という基準がご家族と施設との間に違いがあると思います。ご自宅で介護をする場合は、ご本人1人をみるだけですが、やはり施設はある程度の人数を見ているのでお家ほどのことは難しいということは理解されてから入居を決めた方がいいかなと感じています。
ご入居者様が1日でも長く穏やかに過ごせていただくのが私たちの願いです。
しかし、実際には多くの介護施設が専門的なケアを提供し、入居者の生活をサポートするためにスタッフが日々尽力しています。また、施設内には清潔で快適な環境を整え、入居者が安心して過ごせるようにしています。
介護施設のイメージや偏見を改善するためには、まずは実際に施設を見学することが大切です。施設の雰囲気や設備、スタッフの対応などを見て、自分自身で判断することができます。
また、可能であれば施設に入居している人やその家族に話を聞くことも有効です。実際に施設で生活している人たちの声を聞くことで、施設の実態を知ることができます。
ご家族と介護施設の連携とりましょう!
面会に行こう!
介護施設での生活が始まると、ご家族との時間が減少したり、生活の変化に適応することが難しくなるかもしれません。家族と介護施設が連携して、親や祖父母の生活をサポートする方法を考えてみましょう。
まず、定期的に面会することが大切です。介護施設のスタッフと話し合い、ご家族が面会に来ることができる日程を決めましょう。また、電話やビデオ通話などを利用して、日常生活の様子を確認することもできます。今のご時世、直接面会が行われている施設は少しずつですが増えています。今の面会は、オンライン面会や窓越し面会が主流です。直接会わないと面会と思えないご家族やご本人が多いの現状です。施設としましては、感染対策とご本人とご家族の大切な時間を確保すること、どちらが大切か常に考え、話し合っています。一度クラスターを起こした施設は感染対策を優先してしまう傾向にあるかもしれません。
オンライン面会も窓越し面会も実施している施設では、お顔を見てお話ができるので大変喜ばれています。ぜひご活用されてください。
好きなものを持ち込もう!
ご本人がリラックスした時間を過ごしていただくために、好きな音楽や本を持ち込みましょう。また、TV・ラジオ・ラジカセを持ち込むことも可能です。(施設によります。問い合わせてみてください😄)
今は、時代が進んでいるのでガラケーやスマホ、タブレットを持ち込む方も増えています。(wifiがフリーまではまだみたいですね・・・)面会の時間関係なくご本人と連絡が取れますね。youtubeを部屋で見る方もいらっしゃいます📲時代の進化に対応されている方に出会うとすごいなぁとみんなでびっくりしています!
また、介護施設のイベントやアクティビティに参加することもできます。施設の方でも年間を通してイベントを計画しております。ご高齢の方なので体力の消耗が消耗があまりないような無理のない範囲での催しが多いです。
中にはご家族をご招待して行うものもございますのでその時はぜひ参加されてください!
最後に、介護施設のスタッフと協力して、健康状態や生活の変化を把握することが大切です。ご家族と情報を共有し、つながりを感じながらご本人らしい生活が送れるように協力していきましょう!
介護施設での日々の様子や体調管理に関するコミュニケーション方法
介護施設に入所したご家族の日々の様子や体調管理について、介護スタッフとのコミュニケーションが非常に重要です。まずは定期的な面会や電話での連絡をしていきましょう!介護スタッフとも積極的にコミュニケーションをとり、親の健康状態や生活に関する情報を共有することが大切です。
介護スタッフにご本人の好みや生活習慣、嗜好品などの情報を提供しましょう!生活のふとした瞬間・ケアを行うときの会話などの参考になり、ご本人との会話が弾みきっかけkになるかもしれません。
・テレビが好き。
・歌うのが好き・本を読むのが好き・おしゃべりが好き。
・野球をしていた。卓球をしていた。陸上部だった。
・寂しがり屋さんだった。
・人見知りだった。話はあまり好きではない。
・お風呂が好きだった。
また、介護スタッフには親の体調管理や健康状態を適期的に教えてもらいましょう🙆♀️
施設からの連絡は、基本的にお変わりない時より、具合が悪い時に連絡が来ることが多いかもしれません。なので、ご家族の方から連絡をしてみましょう!「具合はどうですか??」と些細なことで大丈夫です。施設スタッフも電話連絡してくださることを億劫に感じることはありません。むしろ、こまめに連絡できなくて申し訳ありません。という気持ちでいっぱいなのです。
家族が介護スタッフとのコミュニケーション意識してお互いに取り合うようにしましょう!
最後に:家族の健康と幸せを守るためには、介護施設に預けることも選択肢の一つとして前向きに検討していきましょう!
家族が高齢化し、介護が必要になると家族は大きな責任を背負います。しかし、介護に専門的な知識が必要であったり、自分の家族や仕事などで時間的余裕がない場合もあります。このような場合、介護施設を選ぶことも選択肢の一つとして考える必要があります。
介護施設は、専門的なケアを提供するだけでなく、利用者同士の交流や様々な活動も行われています。また、子供家族が介護に時間的余裕を持つことでストレスを軽減し、子供家族の健康も確保出来ます。
介護施設での生活が本人にとって穏やかであるためにも、家族とのコミュニケーションが欠かせません。家族と介護施設の連携を密にし、本人が安心して過ごせるようにサポートすることが大切です。
ご家族を介護施設に預けることは、簡単な決断ではありません。介護施設に預けることに対する不安や恐れもありますが、必要な場合には選択肢の一つとして考えることも大切です。家族が適切な介護を受け、安心して穏やかに暮らすことができるよう、ご本人のニーズにあった介護施設を選択しましょう。
ご家族を施設へ預けることで悩みや質問があれば、こちらへぜひご連絡ください。知っている範囲になりますが経験をもとにアドバイスさせていただきます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。